高血圧、ちょっと待って!薬を使う前に学ぶ。無知は危険。

高血圧は生活習慣病のひとつです。糖尿病や動脈硬化など様々な疾患のリスクを高める要因にも該当しています。初期段階から治療をすることが重要ですがあまり目立った初期症状が出ないため、日頃から血圧を計測してその数値に異変が生じたら即座に医療機関に向かうことが重要です。

血圧はどの数値からが高血圧?

病院で血圧を測る人

高血圧の数値は厳密に定められています。そしてその段階は様々な疾患などにかかるリスクの高さに応じて3段階に分類されています。まず軽症I度に該当するのは収縮期血圧、いわゆる『上の数値』と呼ばれるものが140から159、または拡張期血圧、いわゆる『下の数値』と呼ばれるものが90から99の場合です。
次に中等症II度に該当するのは、同じく収縮期が160から179、または拡張期が100から109の場合です。
そして重症III度と判断されるのが収縮期が180以上、または拡張期が110以上の場合です。つまりリスクの程度の差はありますが、収縮期が140以上、または拡張期が90以上に保たれた場合が高血圧と判断されると言うわけです。ただし最近の研究では収縮期が120未満であるのが生体の血管にとっては負担がかからないレベルであるとも言われています。
注意したいのはこの数値が常に維持されている場合のみ高血圧と判断される点です。運動直後などに数値が上昇するのは当然ですし、一過性の数値上昇の危険性は状況によって判断されます。また血圧は計測する場所、時間帯によって大きく変動するものです。たとえば医療機関などに行くと自覚していないだけで緊張してしまうと言う人もいます。そのような場合そこで計測した数値が普段より高くなることは珍しくありません。家庭で計測する場合朝であれば起床後1時間以内、排尿後、服薬前、朝食前の安静時に座位1~2後に計測する、夜であれば就寝前の安静時、座位1~2分後に計測するようにして下さい。

高血圧とわかったらまずすること

血圧計

会社などで行う健康診断でも高血圧と診断されて驚く方も多いのではないでしょうか。多くの場合自覚症状が全くない病気なので自分で気付くことが難しいと言われています。また自覚症状がないので放置してる方も非常に多く、様々なリスクを増やしている場合も多いようです。高血圧症を放置すると様々な病気の合併症が出てくる場合が多く、しっかりと対策を行うようにしましょう。合併症としては脳梗塞や心筋梗塞など、重大な病気になるケースも非常に多く死に至る場合もあり、それが別名サイレントキラーと呼ばれる要因にもなっています。
高血圧と診断されて自覚症状がない場合でも、まずは生活習慣を見直すことが重要になってきます。また血圧計などを購入して自宅でも毎日、測定が出来るようにしましょう。血圧計を購入する場合は信頼できるメーカーの商品を購入することが大切です。購入する際は口コミなどを頼りになるべく良い商品を選ぶように心がけましょう。多くの方は不規則な生活をしている場合が多いですが、特に食生活や睡眠に関しては改善することが大切です。塩分を控えて野菜や果物などを中心にすることで、非常に良い影響を、高血圧症に与えることが出来るので、普段の食事に野菜や、果物を増やすように努力しましょう。睡眠時間も、質の良い睡眠を心がけて、毎日快適に過ごせるようにすることが大切です。
また高血圧にはストレスが強い影響を与える場合があるので、ストレス解消を心がけることも重要です。適度な運動などは血圧を下げる効果があるので医師に相談をしながら、軽い運動を取り入れても良いでしょう。また運動はストレス解消を促すので毎日の習慣にすると良いのではないでしょうか。

ミカルディスとはどんな薬?

高血圧治療のミカルディス

ミカルディスは高血圧治療に用いられる降圧薬の一つであり、比較的新しい治療薬の一つです。血圧を下げる作用を示す薬には様々なメカニズムを持つものがあります。カルシウム拮抗薬、β遮断薬、α作用薬、利尿剤といったものは古くから広く用いられてきた治療薬であり、多くの医療機関では長い使用経験があって信頼されて使用されています。
一方、ACE阻害剤やARBと呼ばれるものが比較的新しい治療薬であり、それ以前の治療薬とは全く異なるメカニズムで血圧を低下させることができることから注目を浴びました。ミカルディスはARBに分類される治療薬の一つであり、レニン−アンジオテンシン系と呼ばれる血圧調節機構においてアンジオテンシン2受容体を阻害することにより、血圧低下をもたらすということが知られています。レニン−アンジオテンシン系に作用するACE阻害剤はアンジオテンシン変換酵素を阻害することでアンジオテンシン2受容体に作用する生体内物質であるアンジオテンシンの生成を抑制することで血圧の低下をもたらします。
そういった違いがあることによって、よりレニン−アンジオテンシン系の下流で作用するARBはより副作用が少ないと期待されます。実際にミカルディスにはACE阻害剤において頻発する空咳の副作用が出ないことが知られており、その点においてACE阻害剤よりも使いやすい降圧剤として頻用されるようになっています。また、ミカルディスは他のARBと同様の血圧効果作用に加えてPPARγの活性化作用を有していることも特徴です。これによってアディポネクチンの分泌が促されることにより心臓、腎臓、血管の保護作用が生じ、糖尿病などの予防にも役立つことが特徴となっています。