白衣性高血圧や睡眠時無呼吸症候群への降圧剤の使用

高血圧症は塩分の摂りすぎや肥満が主な原因として発症する傾向があります。その他にも自律神経の働きや腫瘍などが原因となって起こることがあります。高血圧症は放置すると、長い年月をかけて動脈壁が傷ついていき、動脈硬化、動脈瘤を促進し、脳血管疾患や心疾患、腎機能に影響を及ぼしてしまいます。よって自覚症状が現れる以前からの治療が重要となってきます。
高血圧症の治療の主軸となるのが降圧剤による薬物療法です。運動療法、食事療法といった非薬物療法も行われますが、あくまで補助的な治療法となっています。降圧剤の中でもミカルディスは代表的な治療薬として広く知られています。ミカルディスはアンギオテンシン受容体にアンギオテンシンが結合することを阻害することによって血管を拡張させたり、循環血液量を減少させ、血圧を下降させます。ミカルディスは末梢の細い血管にも血管拡張効果を及ぼすため、臓器保護効果に優れており、このことから広く使用されています。
白衣性高血圧に関してですが、白衣性高血圧とは受診時に医療従事者に血圧を測定されることに緊張し血圧が日常より高くなってしまうことをいいます。これは精神的緊張状態によって自律神経系の交感神経系が優位に働いてしまい、血管を収縮させたり、心臓の働きを強めたりするため引き起こされます。この場合は特に治療は必要ありません。日常生活で自ら血圧を測定することによって、白衣性高血圧の判別は可能となります。
睡眠時無呼吸症候群の患者へのミカルディスの使用に関してですが、睡眠時無呼吸症候群ではメタボリックシンドロームを伴うことが多いです。この時懸念されるのがコレステロールの増加等による動脈硬化の進行です。ミカルディスは睡眠時無呼吸症候群の患者に使用した場合、他の降圧剤よりも血管の弾性を保つ、つまり動脈硬化が進行しにくいということが明らかになっています。